波形データについて (Part1)


Part1においては、波形データは現在1つのメディアにつき3種類づつあります。

* RF信号

CDプレーヤーのピックアップのフォトダイオードからの信号を増幅したもので、オシロスコープで観測すると目のような模様の集まりに見えるところから、アイパターンと呼ばれます。
ノイズが無くアイパターンの目がはっきりしているか、波形の上下がほぼ対称か、などに注目すればよいでしょう。
時にはディスクの偏心などによる超低周波成分によって上下方向にゆすられることにより、見かけ上波形がぼやけて見えることもあります。

注:
上下の非対称(アシンメトリ)は、ディスクのピット(信号の穴)の長さの変化その他によっておこり、多少の非対称は避けられないもののようですが、実際にはプレーヤー側にその影響を取り除く補正回路があるため特に心配する必要は無いということになっています。
ただし、その回路の出来にもよるので、対称性が良いに越したことはないと思います。

* PLL CLOCK

RF信号を整形したEFM(Eight to Fourteen Modulation)信号から、自分自身の復調のタイミングのために、その所々抜けている部分をPLL(Phase Locked Loop)回路で連続になるように再生されたクロック信号です。
この信号の時間軸(左右)方向の「ゆれ」がジッタ(JITTER)で、波形では縦線の部分がその量に応じてぼやけて見えます。

* JITTER

PLL CLOCK の波形のゆれだけではジッタの量がわかりにくいため、時間軸の変化を振幅の変化に変えて見ることが出来るような回路を通した波形です。
波形の振幅が大きいほどクロックのジッタが大きいことを示しています。 また、波形データ内のオシロスコープの電圧計の読みを、比較の際のジッタの量の一応の目安とすることができます。

注:
電圧計の読みは波形のピーク成分にはあまり応答しないため、ジッタの持つ周波数成分の違いによって読みが変わる可能性があります。

  書き込み時のレーザーパワーは、ピット長の基準値からの偏差、ジッタ、
  アシンメトリが最適となるように調整されます。
  これらについての参考文献、および使用機器や測定条件などの詳しい情報は
  こちら をご覧ください。


以下に、本物の音楽CD(プレスCD)と、ジッタの量の違う2つの CD-Rメディアによる CD-DA の波形サンプルを示します。
この2つの CD-R によるサンプルは、いろいろなメディアで焼いてみた中で、今までで最も音質の劣化が少なかったもの、および一番最初に作って音が悪いのでびっくりし、この調査のきっかけになったものです。
(さて、2つのメディアの品名は?(^_^))

RF

ピックアップからの再生信号
(通称アイパターン)
PLL CLOCK

RF信号より再生されたクロック信号
JITTER

クロック信号の時間軸のゆれを
振幅波形に変えたもの
CD

(本物)
CD_1_A.JPG
アイパターンの目がはっきりしているところや、上下の対称性に注目。
CD_1_B.JPG
多少のジッタ(時間軸/左右方向/のゆれ)あり。
CD_1_C.JPG
同左。
画面上の 24 がジッタの量の一応の目安
CD-R

(Good)
MIT_1_A.JPG
アイパターンの目が多少ぼやけており、振幅の変化も有るが、まだCDに似ているともいえる。
MIT_1_B.JPG
CDよりもジッタが増えている。

MIT_1_C.JPG
同左。
画面上の 42 がジッタの量の一応の目安
CD-R

(Bad)
TDK_1_A.JPG
アイパターンの目が相当ぼやけており、上下の対称性もかなり悪い。
TDK_1_B.JPG
波形の縦線が見えないほどで、ジッタが大変多い。
TDK_1_C.JPG
同左。
画面上の 84 がジッタの量の一応の目安


Back