エラー表示とジッタ検出回路の製作(CDP編)

 

(2001/12/24)
 CD-Rドライブ用のエラー表示およびジッタ検出回路に続いて、普通のCDプレーヤー対応の物を追加しましたのでご紹介します。


概要

 出来ることや注意点は、CD-Rドライブ用の回路の場合と全く同じです。
よって、まだご覧で無い方は、かならず CD-Rドライブ用追加回路 の方を先にご覧下さい。

対象プレーヤーは、CD-R用の回路の場合と同じく、資料の入手等の点から、SONY の古い機種としました。
今回は、1984年製 CDP-502ES、および 1985年製 CDP-553ESD です。
(これらは現在でもオークション等で中古品を安価に入手することが出来るはずです)

なお、CDP-553ESD は、メディア別再生波形集 で使用しているものです。
ただし、再生波形集の時点では、PLL CLOCK をFM検波回路に通すことによってジッタ波形を検出していましたが、後にPLL回路の VCO の制御電圧を増幅することでも全く同じ結果が得られることを確認していますので、今回は製作が簡単なこちらの方法をご紹介します。

使用されている DSP は両方とも CX23035 です。
古いので資料は手元にありません。 Net上でも無いようですが、CDP-553ESD の回路図および実測から、エラーモニター出力が後継チップ CXD1125Q と同じようであったので、CXD1125Q のデータシートを参考にしました。

なお、この頃のCDプレーヤーなら、ほぼ CX23035、CXD1125Q を使用しているようなので、他の機種も多分同じように応用できるものと思われます。
特に歴代SONY ESシリーズのCDプレーヤーについては、カモマイルさんの ソニーESシリーズCDプレーヤの解説 のページに詳しく解説されています。 (いろいろと参考にさせて頂きました。ありがとうございました)


CD-R用の追加回路の場合と違って今回はエラー表示回路、ジッタ検出回路ともに、1つずつしかICを使用しませんので製作量は遥かに少なく、製作し易くなっています(^^
また、CDプレーヤーの場合は当然ですが単体で操作できるので、PCとの接続が必須のCD-Rドライブと比べると大変使い易くて便利です。


外観

上は CDP-502ES に取り付けた場合の例です。
追加基板は CD-Rドライブでの場合と同じく半分ずつ独立していますが、CDP-502ESのPLL回路が左側にあるため左右逆で、左半分がジッタ検出回路(アンプ)で、右半分がエラー表示回路(デコーダー)です。

エラー表示LEDは基板上に直接取り付けてありますが、LEDの配線のみフラットケーブル等で延長して、前面パネル等に引き出しても良いでしょう。

CD-Rドライブ用の回路とは DSP が違い、訂正可能なC2エラーの個数が2個までと少なくなっているため、エラー表示のLEDの数は6個です。

6個のLEDは、左から、
 C1 1 エラー訂正 (いわゆる E11)
 C1 2 エラー訂正 (E21)
 C1 訂正不能 (E31)
 C2 1 エラー訂正 (E12)
 C2 2 エラー訂正 (E22)
 C2 訂正不能 (E32)
となっており、レベルメータのようにエラーが多いほど右のLEDが点灯するようになっています。
最も右のLEDが点灯すると、「訂正不能でデータは補間された」 ということになります。

サウンドカード等でモニターしたり記録したりする場合の為の回路は、CD-Rドライブ用の回路と違ってDIPスイッチは無く、代表的な BLER(ブロックエラーレート) の場合、つまり訂正されるされないにかかわらずC1レベルで検出されたエラー で固定してあります。
(つまり、CD-Rドライブ用回路の場合のDIPスイッチの 1、2、3 をONにしたものと同じです)

また、CD-Rドライブ用の回路とは違い、オーディオミュート中はLEDが点灯しないようにしてあります。
 よって、実際に音が出ている時にだけLEDが点灯します。


製作

定番?のユニバーサル基板で作ります。
(上は秋月のC基板 AE-3 72x47 で作ったサンプルです)

左右2つの回路は独立していますので、一度に作らずに別々に作ってもかまいません。

 エラー表示回路の製作
 ジッタ検出回路の製作



使い方、その他

これも、CD-Rドライブ用回路の場合と同じですので、そちらを参照して下さい。


※付録 アイパターンの観測

オシロスコープをお持ちの方は、以下のようにRF信号を引き出すことによってもう1つの代表的なデータであるアイパターンが観測できます。

CDP-502ES、および CDP-553ESD では全く同じRF基板が使われているので、信号の引き出し方も同じです。
RF基板は裏蓋を開けるとピックアップの近くに見つかります。

TP102 がRF信号のテストピンで、オシロスコープをここに接続することでアイパターンが観測できます。
下のように、TP101の GNDピン と共に短めのシールド線で表側(上側)まで引き出しておくと観測し易いでしょう。


ちなみに、3つの半固定抵抗は、
 RV001 が レーザー出力
 RV101 が EF BALANCE
 RV102 が FOCUS BIAS


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